秋の散歩道。

足元には色づいた葉がゆっくりと舞い落ちていました。
その光景をぼんやり眺めていると、ふと不思議に思ったんです。
「どうして葉っぱは、赤や黄色にきれいに染まってから散るんだろう?」
散ってしまうのなら、緑のまま落ちてもよさそうなのに。
そんな疑問が頭に浮かび、家に帰ってから少し調べてみることにしました。
紅葉には“最後の輝き”という意味があった
調べていくうちに分かったのは、
紅葉はただの「季節の装飾」ではなく、
木が冬に備えるための大切なプロセスだということです。
葉は役割を終える準備に入り、
木が幹と根に栄養を集中させる時期に入ると、
光合成のための葉緑素(みどり色)が分解されていきます。
みどりの色が抜けると、
それまでは見えていなかった「赤」や「黄色」の色素が表に出てくる。
つまり、紅葉というのは “葉が本来持っていた色が姿を現した瞬間” なんです。
なんだか、ものすごく美しい話だと思いませんか?
役割を終える前に、
その葉が持っていたものがすべて表に出る。
それがあの美しい紅葉の正体なのだと知ったとき、
なんだか胸がほんの少しぎゅっとしました。
散る前の美しさ──自然界の“転機の合図”
もうひとつ印象的だったのは、
紅葉は “終わり” のサインではなく、
“次の季節が始まる合図” だということです。
葉が散ることで木はエネルギーを節約し、
冬を乗り越える体制に入る。
そして春にまた新しい芽を出す準備をしているのです。
散る直前に美しく染まるのは、
決して儚さだけではなく、
次のステップに向けて力を蓄えるための準備 なんですね。

家族にも“紅葉の瞬間”がある
紅葉の仕組みを知ったとき、
私はふと家庭のことを思い出しました。
家族にも、こんな“節目”はありませんか?
- 子どもが急に大人びた発言をする
- パートナーが新しい挑戦を始めようとする
- 自分自身が環境の変化を感じる
- 家族がそれぞれの道を歩き始める
- 何気ない日常の中で、ふと成長が見える
これらは、良いこともあれば少し寂しさを含むこともあります。
でも、振り返ってみると、
変化の直前には、必ず何か小さな美しさがあった はずです。
子どもの成長の一言、
夫婦の中でふと見えた優しさ、
家族の行動のなかに芽生えた新しい気づき。
「散る前に美しくなる」
その現象は、自然だけに起きているわけではありません。
人の関係にも、同じような瞬間があります。
節目は、感動へとつながる
紅葉が色づいて散るように、
家族の節目も“美しく見える瞬間”があります。
それに気づくことができたら、
変化に対する不安よりも、
その一瞬の輝きを大切にできる。
季節が巡るように、
家族も変化していきます。
その変化は恐れるものではなく、
本当は 感動に変わる瞬間が隠れている のかもしれません。
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