年末が近づくと、あの書類の束がやってくる。
生命保険料控除…扶養控除…

私も救急隊で働いていた頃
「また書類か…」なんて思いながら出していたのを思い出します。
ただ、その頃は深く考えたことがなかったんです。
なぜ、会社が税金の計算をしてくれているのか?
ある日ふと、救急車の中で揺られながら自問自答してしまった。
「これって…日本だけなのか?」
「そもそもなんで会社がやってくれるんだ?」
今回は、その“素朴だけど核心に近い疑問”に答えていきます。
Q1:年末調整って日本だけ?
結論:ほぼ日本だけです。
世界の多くの国では、自分で税金を申告します。
アメリカ、フランス、ドイツ、どこも基本は 自己申告(確定申告方式) が主流。
ではなぜ日本は会社任せなのか?
その答えは次の質問に続きます。
Q2:なんで会社が税金を計算してくれるの?
答えは “戦後の日本” にあります。
・当時の日本は、国も国民も混乱状態
・国民全員が自分で申告する余裕がなかった
・読み書きに困る人も多く、税務処理が難しかった
そこで国は考えた。
「企業に税金の計算を手伝ってもらおう」
これが、源泉徴収&年末調整の始まりです。
つまり、日本では
“会社が国の代わりに税の窓口になる”
という仕組みが定着したということ。
結果、日本人の多くは税金に触れることなく働けるようになりました。
私自身、救急現場で走り回っていた頃、
もし「すべて自分で申告して」と言われたら…正直、無理でした。
忙しさに飲まれ、税金のことなんて考える余裕がなかった。
だからこの仕組みは、ある意味で“日本人を守ってきた”とも言えるのです。
Q3:海外はどうしているの?
アメリカの例だと──
・給料をもらう
・自分で書類を作る
・税金の計算も自分
・ミスしたら自己責任
合理的ですが、かなりシビア。
欧州でもほぼ同じで、
年末に「一斉に申告祭り」が起きます。
日本のように
「会社がほとんどやってくれる」
という仕組みは本当に珍しい。
Q4:年末調整と確定申告の違いは?
ざっくり言うと…
- 年末調整:会社がやる最終調整
- 確定申告:自分でやる最終調整
ただし、年末調整ではカバーできない内容もあります。
医療費控除や副業の収入などは、確定申告が必要。
つまり日本は、
「まずは会社が基本を計算し、細かい部分だけ本人がやる」
という仕組みです。
Q5:今後、この制度はどうなる?
AIの導入が進めば、
年末調整はもっとシンプルになるかもしれません。
場合によっては、
「そもそも年末調整という仕組みが不要になる」
そんな未来もありえます。
ただ一つ思うのは…
制度がどう変わろうと、自分で理解しようとする姿勢が大切だということ。
そして──
自分の人生を守るためには、仕組みを理解する力が必要だ。
だからこそ、税金も「会社に任せっぱなし」ではなく、
こうして少しずつ知っていくことが、未来の財産になる。
💬 最後に
救急現場に向かっていたあの頃、
年末調整の意味なんて考えもしなかった。
でも、今だから言える。
「知ることは、人生を守ることにつながる」
今からでも、遅くない。
一緒に学んでいきましょう。
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