昨日は、年末調整についてお話しましたが、年末調整って何のためにやるか?
簡単に言うと、毎月源泉によって払いすぎた税金を年末に調整するためである。
では、なぜ国は源泉によって税金を前もって徴収するのか?疑問に思ったのでペンをとりました。
「給料が満額振り込まれたら、どれだけ嬉しいだろう?」
50歳を過ぎて起業した今でも、ふとそんなことを考えてしまう自分がいる。
救急救命士として24年間、真夜中だろうが嵐だろうが現場に出続けていた頃──
当時の私は、給料明細の“控除欄”なんてまともに見ていなかった。
ただ、淡々と働き、毎月同じように引かれているその金額を気にもしなかった。
だけどある時、ふと思ったんだ。
「もし源泉徴収がなくなって、給料が全部振り込まれる世界になったら……日本はどう変わるんだろう?」
源泉徴収がなくなれば、人も社会も大きく変わる。
良い意味でも悪い意味でも、“今とは全く違う日本”になる。
なぜなら、税金という「見えにくい仕組み」が突然、ものすごく“見える化”されるからだ。
税金を自分で払う時、人は必ず「意識」を変える。
源泉徴収とは、
・税金
・社会保険
などを会社が代わりに天引きしてくれる仕組みだ。
つまり日本では
「税金の痛みを感じないまま働いている」
と言っても過言ではない。
では、満額振り込まれて、税金を自分で払う世界になったら?
想像してほしい。
毎月、自分のスマホに通知が来て、
「今月の税金 7万2000円 支払ってください」
と求められる未来を。
必ず、人の行動は変わる。
源泉徴収がなくなったら起きる変化
① “政治に無関心”ではいられなくなる
税金が「自分の財布から直接出ていく」感覚になるため、
・選挙に行く
・財政を調べる
・社会保障の使われ方に目が向く
こうした動きが必ず増える。
私自身、起業して自分で税金を払うようになってから、
「税金がどこに使われているのか」
に強い関心を持つようになった。
② 支払い忘れ・滞納が急増する
これは海外で実際に起きていることだ。
日本は源泉徴収のおかげで税収の安定性が非常に高い。
もし廃止されれば、
・税金の未納
・社会保険料の遅延
が急増するのは確実。
その結果、
・医療
・福祉
・行政サービス
に影響が出るのは避けられない。
救急現場にいた私の経験から言えば、
生活が苦しくなると健康にも“確実に影響”が出る。
医療と税金は、切っても切れない。
③ 手取りは増えるが、幸福度が上がるとは限らない
給料が満額振り込まれる瞬間は、そりゃあ嬉しい。
だけど問題はその後だ。
・保険料
・住民税
・所得税
を自分で納めるプレッシャーがのしかかる。
さらに、計画的に貯金していなければ支払日に困る。
「今だけ手取りが増えて、後で苦しむ」可能性も高い。
嬉しさと不安が同時にやってくる未来だ。
源泉徴収のない未来には、希望とリスクが共存する。
源泉徴収がなくなる未来は、
・政治参加が増え、社会が透明になる“希望”
と同時に
・税の管理が難しくなり、社会保障が揺らぐ“リスク”
を抱えている。
ただ一つ確かなのは──
私たちは、もっと税金について知った方がいい。
自分の人生を守るために。
家族を守るために。
そして、社会を良くするために。
救急の現場でずっと感じてきた。
「知識が命を守る」ことがある。
それは税金でも同じだ。
今からでも遅くない。
一緒に学んでいこう。

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