お問合せ先

電話問い合わせ【0476-85-5387】
お問い合わせは、こちらをクリックして問い合わせフォーマットにご記入いただき、「送信」ボタンを押して内容をご確認のうえ、送信してください。

「ボーナスの日」に、誰も本当の意味で笑っていない理由

決算賞与等でボーナスを支給している会社もありますが、一般的には12月ってボーナス時期ですね。

みなさんはもらう方ですか?それともあげる(支給)方ですか?

いずれにせよ、この時期はソワソワしませんか?

ボーナス支給日の午後。
オフィスの空気は、どこかソワソワしていました。

キーボードを叩く音はしているけれど、
誰も画面をちゃんと見ていない。
耳を澄ますと、あちこちで小さな声が聞こえてきます。

「……今年、どうだった?」
「まあ、例年通りかな」

声のトーンは軽い。
笑っている人もいる。
でも、**一拍の“間”**がある。

その間が、妙に長い。

しばらくして、誰かが数字を匂わせる。
ほんの一言、ほんの表情の変化。

すると、空気が変わる。

「いや、お前、もらいすぎだろ」
「は? 全然足りないんだけど」

その瞬間、
さっきまで聞こえていたキーボードの音が、
なぜか一斉に大きくなる。

——ああ、今年もこの季節が来たな。
私は椅子に深く腰を沈めながら、そう思いました。

不思議な会話が、ひとつもない

これ、毎年見ていませんか?
あるいは、直接見なくても、風の噂で聞いていませんか?

不思議なのは、一度も聞いたことがない会話があることです。

「今回、妥当だったよね」
「ちゃんと適正な評価だったわ」

この言葉、私は公務員だったころも
ほぼ耳にしたことがない。

なぜでしょう。

人は欲が深いから?
他人と比べる生き物だから?

確かに、それもあります。
でも、少し引いて見てみると、
別の原因が浮かび上がってきます。

原因は「平等にしすぎた」こと

多くの会社では、評価の場面でこんな配慮が働きます。

  • 差をつけすぎない
  • 不満が出ないようにする
  • 角が立たないようにする

評価シートの数字を眺めながら、
「このくらいで揃えておくか」と調整する。

その瞬間、
場の空気は一時的に“穏やか”になります。

でも、結果はこうです。

  • 本当はもっと評価されていい人は「少ない」と感じる
  • 調整で上がった人は「多いけど…なんか後ろめたい」と感じる
  • そして、全員がモヤっとする

ボーナス明細を見つめる指先に、
じわっと力が入る。
胸の奥が、重くなる。

金額の問題じゃない。
「なぜこの金額なのか」が分からないからです。

平等は、いちばん不公平な評価になる

人は、差があること自体では、そこまで怒りません。

怒るのは、

  • なぜこの差なのか
  • 何をした結果なのか

これが見えないとき。
つまり、納得感がないときです。

思い出してください。
日本の学校の成績表。

成績は、毎回きれいなカーブを描く。
上がいれば、必ず下がいる。
極端な偏りは、ほぼ起きない。

管理する側からすれば、ラクです。
クレームも出にくい。

でも、
「頑張った理由」と
「評価された理由」が
子ども本人には、よく分からない。

大人の職場でも、
同じことが起きています。

ビフォー:全員が不満な職場

アフター:差があっても、納得できる職場

以前、ある管理職の方が、こんなことを言っていました。

「不平等な評価をしたら、荒れると思ってました」

でも、実際にやったのは、
評価基準を細かく言語化し、
差がつく理由を、事前に共有しただけ。

結果は逆でした。

  • 文句は減った
  • 陰口も減った
  • 面談での表情が変わった

金額に差はある。
でも、
「次はここをやればいい」と分かる。

それだけで、人は前を向けるんです。

勇気を出して「不平等」を選ぶ

もし、今日の話に
少しでも心当たりがあるなら。

一度、勇気を出して
“不平等”に評価してみてください。

それは冷たい判断ではありません。
むしろ、その方が誠実です。

平等は、管理しやすい。
でも、公平は、信頼を生む。

ボーナスの日に、
探り合いの会話が消える職場は、
きっとそこから始まります。

コメント

この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP