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『パパ、仕事ばっかり。』──その夜、救命士の私が“命”について考え直した。

『パパ、仕事ばっかり。』

たった一言だった。
その夜、心臓をつかまれたように息が詰まった。
言ったのは、まだ小学二年生の次男。俺が夜勤明けで帰宅し、食卓の端で弁当を温めていた時だった。

救急救命士として、24年間。
真夜中だろうが嵐だろうが、人の命を守る現場に立ち続けてきた。
だが、その「誰かを救う」仕事の裏で、いちばん近くの家族を救えていなかったのかもしれない。

あの時の息子の顔は、今でもはっきり覚えている。
怒っていたわけでも、泣いていたわけでもない。ただ、寂しそうに笑っていた。
その笑顔が、胸に刺さった。

その夜、思わず自分に問いかけた。
「俺は、何のために働いてるんだ?」
「命を救うことが、家族の笑顔を奪ってるなら、それは本当に救命と呼べるのか?」

しばらくの間、仕事への情熱と家族への想いの間で揺れた。
正直に言えば、逃げたくなった。
けれど、あの一言が俺を変えた。

“守る対象”を変えよう。
命の現場だけじゃなく、「生きる日常」を支える仕事をしようと決めた。
それが、福祉の道への転換点だった。

もちろん、最初は大変だった。
収入は減る。知識もゼロ。
「50歳から起業?」「無理だよ」と言われたこともある。
でもな、俺は知ってる。
夜通し救命車を走らせたあの日々と同じように、本気でやれば何だって動く。

いま、利用者の笑顔を見て思う。
“命を救う”とは、“生きる喜びを守ること”なんだと。
そして、あのとき息子がくれた言葉こそ、俺にとっての“心肺蘇生”だった。

もし、今この文章を読んでいるあなたが、
「仕事ばっかりで、家族との時間がない」と感じているなら──
大丈夫。今からでも間に合う。

俺は、50歳からでも人生を変えられた。
だからあなたも、今日から“本当に守りたい命”を思い出してほしい。

自分が幸せにならなければ、他人も幸せにできない。
それを教えてくれたのは、あの夜の小さな声だった。

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