
「12月は交通事故が多い」
この言葉、毎年どこかで耳にしますよね。
多くの人は
「日が短いから」
「年末で忙しいから」
そう思っているかもしれません。
ですが、実はそれだけではありません。
12月に増える事故の中でも、**特に多いのが「歩行者事故」**です。
なぜ、歩行者が巻き込まれる事故が増えるのでしょうか。
🚑 現場で何度も見てきた、12月の事故の共通点
救急の現場で、12月の交通事故対応にあたると、
ある共通した言葉を何度も耳にします。
「ちゃんと見ていたつもりだったんです」
「まさか、ここで事故が起きるとは思わなかった」
事故を起こした側も、巻き込まれた側も、
誰一人「油断していたつもり」はありません。
むしろ多いのは、
- 慣れた道
- 毎日通る横断歩道
- いつもの時間帯
そんな「安心しきっていた場所」で起きる事故です。
現場で強く感じるのは、
12月の事故は“不注意”ではなく、“ほんの一瞬の判断のズレ”で起きている
という事実です。
だからこそ、
「自分は大丈夫」
「今まで平気だった」
この考えが、一番危険になる季節なのです。
12月、歩行者事故が増えている現実
12月は、年間を通して見ても交通事故が増えやすい時期です。
その中でも目立つのが、
- 横断中の事故
- 夕方から夜にかけての接触事故
- 「いつもの道」での事故
という共通点。
特別な場所でも、無理な運転でもありません。
日常の延長線上で事故が起きているのが、12月の特徴です。
気をつけている人ほど、落ちやすい盲点
「自分は慎重に運転している」
「歩行者側だから大丈夫」
そう思っている人ほど、実は危険な落とし穴があります。
① “見えているつもり”という錯覚
夕方の薄暗い時間帯。
ドライバー側はライトを点け、「見えている」と思いがちです。
一方で歩行者は
「車は気づいてくれているはず」
と無意識に判断してしまう。
このお互いの思い込みが、事故を招きます。
② 年末特有の「慣れ」と「焦り」
12月は、仕事・買い物・用事で頭がいっぱいになりがちです。
- いつもの帰り道
- いつもの横断歩道
- いつもの時間帯
「慣れている」からこそ、確認が一瞬遅れる。
このわずかな油断が、取り返しのつかない結果につながります。
③ 黒っぽい服装が増える季節
冬はコートやダウンなど、暗い色の服が増えます。
夕暮れ時、黒や紺の服装は、想像以上に見えにくい。
歩行者自身が“見えにくい存在”になっていることも、
12月特有の盲点です。
今日からできる、歩行者事故を防ぐ3つの意識
事故を防ぐために、難しいことは必要ありません。
大切なのは「いつもより一段階、意識を上げること」です。
① 「見えている」ではなく「見せる」意識
- 横断前にアイコンタクト
- 明るい色・反射材を取り入れる
「相手が気づいてくれる」ではなく
「自分が気づかせる」意識が命を守ります。
② 慣れた道ほど、立ち止まる
- 横断前に一呼吸
- 車が止まったのを確認してから渡る
たった数秒の確認が、大きな事故を防ぎます。
③ 夕方16〜18時は“危険時間帯”と認識する
この時間帯は
- 視界が急激に変わる
- 仕事帰りで集中力が落ちる
歩行者・ドライバー双方にとって、最も危険な時間です。
12月は「気をつけているつもり」が一番危ない
12月の歩行者事故は、
スピードや無謀運転だけが原因ではありません。
- 思い込み
- 慣れ
- 忙しさ
こうした日常の中の油断が、事故を引き起こします。
自分自身や、家族、大切な人を守るためにも、
この12月は「いつもより一歩慎重に」。
その意識が、事故を防ぐ大きな力になります。
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