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「医療・福祉職なら知っておきたい“座席配置”の心理学」

本日は、私が24年間救急活動をしてきて意識してきたことがあります。その中の一つに、患者さんの家族や関係者と接するときは、横で対応することを意識しました。救急車に乗ったことがある人は分かると思いますが、ストレッチャー脇に、ベンチシートがあります。大体、患者さんの家族や関係者はそこに座ります。私もそのベンチシートに座って、説明をしたり、救急車内ではない現場でも、横で対応するよう心掛けました。救急現場って非日常じゃないですか。ですから、患者さん以外のご家族も普通の精神状態でないことの方が多い。

 ではなぜ「横」に拘るのか?その理由をこれから説明したいと思います。最後までチェックしてください。

「なぜ、向かい合うと話しづらく、横に並ぶと安心するのか?」
あなたもそんな経験はありませんか?
実はそれ、偶然ではなく**“スティンザー効果”**と呼ばれる心理学的な現象です。

人は「座る位置」ひとつで、発言のしやすさ・信頼感・主導権のバランスが変わる――。
この法則を理解しているかどうかで、面談の雰囲気が180度変わることもあります。


💬 Interest

スティンザー効果とは、社会心理学者スティンザー氏が提唱した「座る位置が人間関係に影響を与える」という理論。

例えば、

  • 向かい合って座ると → 対立構造・緊張感が生まれやすい
  • 斜めに座ると → 会話の主導権が自然に移りやすい
  • 横並びで座ると → 一体感や安心感が生まれやすい

つまり「座席配置」は、無言のメッセージなんです。
「私はあなたの敵ではない」「一緒に考えたい」という姿勢を、言葉よりも早く伝えてくれます。


💡 Desire

この効果を医療・介護の現場で活かすとどうなるでしょうか。

たとえば――

  • 利用者との面談では、真正面ではなく斜め45度の位置に座るだけで、相手の表情が柔らかくなる。
  • カンファレンスやチーム会議では、円卓やU字配置にすることで、上下関係よりも協働意識が高まる。
  • 家族説明の場では、**“横並び+資料を共有”**する配置が、対話をスムーズにする。

どんなに丁寧な言葉を選んでも、座る位置が「壁」を作ってしまえば、心の距離は縮まりません。
でも、座席を少し変えるだけで、相手の安心と信頼を自然に引き出せるのです。


🚀 Action

次の面談やカンファレンスで、ぜひ試してみてください。
たった1つ――「相手と同じ方向を向いて座る」。
それだけで、空気が変わります。

信頼は、言葉よりも先に「位置」から始まるのです。

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